全体的な構成

全体的な構成

Contaoディレクトリの相対パス

フロントエンドをアクセスするときのURLの相対パスを指定します。

  • インストールツールを使用した場合は自動的に設定されます。
  • 公開するサイトをすべて、つまりサイトのルートからContaoで構成する場合は空にします。
  • 公開するサイトの特定のディレクトリ以下をContaoで構成する場合は、その相対パスを入力します。
  • 相対パスはスラッシュ(/)ではなく、ディレクトリ名の文字列から始めます。

Contaoのバックエンドをアクセスするときの相対パス(contao)は変更できず、この指定とは無関係です。

文字セット

Contaoで使用する文字セットを指定します。初期値はUTF-8です。まず変更することはないでしょう。

カスタムレイアウトセクション

標準で利用可能なヘッダー、左カラム、メインカラム、右カラム、フッター以外にコンテンツを配置するセクションをカスタムレイアウトセクションとして定義できます。

  • カスタムレイアウトセクションはカスケーディングスタイルシート(CSS)のidとなりますので、名前はCSSのidに使用できる文字で作成します。
  • 複数のカスタムレイアウトセクションを使用したい場合は、コンマで区切って指定します。
  • 定義したカスタムレイアウトセクションはページレイアウトで、使用するカスタムレイアウトセクションの名前と表示場所を指定して使用します。
  • 初期値は空です。

現在のContaoではカスタムレイアウトセクションを配置する場所の指定は一箇所だけです。

コマンドスケジューラーを不使用

Contaoは毎週、毎日、毎時と定期的に処理を行う機能が備わっていますが、実際の処理の実行は以下のいずれかの方法に依存します。

  1. システムのcronに、http://contao.example.jp/cron.phpを呼び出す処理を登録します。
  2. フロントエンドのアクセスがあったときに必要であれば定期的な処理を行います。

両者の利点と欠点は以下のようになります。

  • 1.はContaoをインストールした後で別にサーバーで作業する必要があり、サーバー環境によっては自由に行えないこともあります
  • 1.は定期的な処理を実行する期間内に確実に実行できますが、2.はフロントエンドのアクセスに依存します。言い替えると、フロントエンドにアクセスがないと、定期的な処理を行えません。

2.はフロントエンドのアクセスの都度に処理が必要かどうか確認するために性能的に不利な面があり、1.を行った場合は2.の動作は不要となります。

以下はwgetコマンドを使用して、毎時14分に定期的なアクセスを行う登録を伝統的な/etc/crontabに行う例です。

マルチドメインのサイトを構築している場合は、各ウェブサイトそれぞれの/cron.phpにアクセスする必要があります。適切に時刻をずらして実行するようにすると良いでしょう。

14  *  *  *  *  daemon  /usr/pkg/bin/wget -q -O - http://contao.example.jp/cron.php > /dev/null 2>&1

「コマンドスケジューラーを不使用」を選択すると、2.のフロントエンドのアクセスによる定期的な処理の実行を行いません。結果として、フロントエンドのアクセスの性能の向上を期待できます。

この設定はContao 2.10以降で提供され、初期状態では非選択です。

マークアップを削減

「マークアップを削減」を選択すると、HTML(XHTML)の冗長なマークアップを(空白を含めて)削減します。

但し、この機能を動作させるにはPHPのtidy拡張を有効にしていなければなりません。

この設定はContao 2.10以降で提供され、初期状態で非選択です。

スクリプトを圧縮

「スクリプトを圧縮」を選択すると複数をとりまとめたCSSファイルと、JavaScriptのファイルを圧縮した形式のファイルを生成します。

この設定はContao 2.10以降で提供され、初期状態では非選択です。