Contao 2.11に更新時の注意

Contao 2.10より前のバージョンから2.11に更新する場合に特に注意が必要な事項です。

インストールツールを実行する前

Contao 2.11の配布ファイルを展開した後、インストールツールを実行する前に以下を行っておきましょう。

言語ファイルの更新

インストールツールを動作させる言語の言語ファイルをContao 2.11に対応したものにしておきます。

これを行わないと、インストールツールの表示にエラーが混じって乱れます。(2.10までの言語ファイルとの間で、printf的書式指定の変更があったためです。)

機能拡張の停止

念のため、明示的にContao 2.11のContaoセーフモードを有効にしておきましょう。

これでContao 2.11に含まれていない機能拡張は無効な状態となります。Contaoのディレクトリ以下の system/config/localconfig.php の

### INSTALL SCRIPT START ###

と、

### INSTALL SCRIPT STOP ###

の行の間に、以下を追加します。

$GLOBALS['TL_CONFIG']['coreOnlyMode'] = true;

さよならFancyUpload

Contao 2.11からはユーザーがファイルをアップロードに使用する、アップローダーを選択できるようになりました。これは機能拡張としてインストールしたアップローダーを選択できるようにしたと考えられます。

その一方で、 初期状態のアップローダーはHTMLのフォームによるものだけで、FancyUploadは本体の配布ファイルからは削除されています。

更新の完了後

これを書いている時点でfolderurl機能拡張はContao 2.11に完全に対応していません。更新後、そのまま使用するとページを保存したときにエイリアスの前に"http://"といった余分な文字列が付いてしまいます。

以下の(場当たり的な)修正で、取り敢えず回避できます。

--- system/modules/FolderURL.php.orig	2011-02-17 23:19:34.000000000 +0900
+++ system/modules/FolderURL.php	2012-02-29 12:11:17.000000000 +0900
@@ -84,6 +84,8 @@
 	
 	public function generateFolderAlias($varValue, DataContainer $dc)
 	{
+        $varValue = str_replace(array('http://', 'https://'), '', $varValue);
+
 		if (!strlen($varValue) && ($GLOBALS['TL_CONFIG']['folderAlias'] || (strlen($GLOBALS['TL_CONFIG']['languageAlias']) && $GLOBALS['TL_CONFIG']['languageAlias'] != 'none')))
 		{
 			$this->import('Database');

その他

カスタマイズしたテンプレートを使用している場合は、Contao 2.10への移行のヒントも併せて確認すると良いでしょう。