リリースとバージョン
バージョン番号の構成
Contaoの各リリースに付けられるバージョン番号はドット(.)で区切られた、メジャー(major)、マイナー(minor)、マイクロ(teeny)の3つの数値から構成されています。
リリースの種類
メジャーリリース
バージョン番号の最初の数値がメジャーバージョンで、これを増やしたリリースがメジャーリリースです。
メジャーリリースでは、あらゆる変更が行われる可能性があります。この結果、機能拡張や既存のウェブサイトは新しいリリースに対応した修正が必要となります。
メジャーリリースの正式版のリリース前には、ベータ版やRC(Release Candidate, リリース候補)版が用意されます。
マイナーリリース
バージョン番号の2つ目の数値がマイナーバージョンで、これを増やしたリリースがマイナーリリースです。マイナーバージョンは1桁に限定しているわけではありません。
マイナーリリースでは新しい機能の追加やテンプレートの変更が行われる可能性がありますが、APIの変更を伴う修正は行われません。従って、機能拡張は動作確認が必要ですが、既存のウェブサイトは少しの修正で移行できるはずです。
マイナーリリースの正式版のリリース前には、ベータ版やRC(Release Candidate, リリース候補)版が用意されます。
マイナーリリースは年に2回の5月と11月のリリースとされていましたが、4.5以降は6月と12月のリリースとなっています。
バグ修正リリース
バージョン番号の3つ目の数値は一般的には teeny とか micro と呼ばれるバージョン番号で、これを増やしたリリースがバグ修正リリースです。メンテナンスバージョンもマイナーバージョンと同様には1桁とは限りません。
バグ修正リリースは、問題の集成に避けられない場合を除くと、新しい機能やAPIなどの変更は行いません。名前のとおりバグ修正だけで、機能拡張や既存のウェブサイトはそのまま移行できるでしょう。
リリースの頻度は決まってなく、セキュリティ上の問題や致命的な障害への対応の場合に随時行われます。
Contao 4.5.10を最後に、通常はリリースアナウンスを行わないことになりました。
長期サポートリリース
長期サポート(LTS, Long Term Support)リリースは、原則としてバグ修正だけが行われる点ではバグ修正リリースと似ていますが、4年の長期間のサポートを継続するリリースです。
長期サポートリリースは2年に1度リリースされ、4年間は次のような内訳のサポートです。
- 通常のマイナーリリースと同様なサポートを3年間行います。
- 続く1年間のセキュリティ修正だけのサポートを行います。
現在の長期サポートリリースはContao 5.3で、その最新版はContao 5.3.13です。
また、セキュリティ修正だけとなった長期サポートリリースはContao 3.5で、その最新版はContao 3.5.40です。
リリースの予定
リリースの予定については公式サイトにContao release planにあります。
リリースの方針の変遷
Contao 2.10までは以前のリリースとバージョンによる基準でリリースされていました。Contao 2.11から、こちらの基準でリリースされています。
従来の保守リリースをバグ修正リリースと呼ぶことにし、長期サポート(LTS)リリースが追加されました。これはContaoのリリース周期の調整としてアナウンスされ、その後に若干の調整行われてマイナーリリースは5月と11月に行われるようになり、長期ポートリリースは6か月の移行期間を含んだ24か月のサポート期間となりました。
そして2015年に2015年のContaoのリリース周期の調整により、長期サポートリリースの期間は4年に延長されました。