Contao 3.3.beta1を利用可能
2014年4月11日 19:30 by Leo Feyer
Contaoバージョン3.3.beta1を利用できます。ベータ版を実運用のウェブサイトでは使用しないでください! このリリースはウェブサイトの確認や独自の機能拡張の調整のためにダウンロードしてください。
ここで、この新しいバージョンの呼び物をいくつか示します。完全な一覧は変更履歴、またはリリースのマイルストーンの完了したチケットを調べてください。(このアナウンスの最後のリンクを参照してください。)
Markdownコンテンツ要素
Markdownコンテンツ要素にmarkdownテキストを入力して、フロントエンドで自動的にHTMLに変換できます。この解析処理は拡張構文をサポートしています。
デフォルトのテンプレートの上書き
今までのところ、モジュールのテンプレート(mod_
)とコンテンツ要素のテンプレート(ce_
)は固定していました。Contao 3.3では、必要であれば初期状態のテンプレートを上書きできます。例えばに、初期状態のce_text
テンプレートの代わりにce_text_custom
といったテンプレートをコンテンツ要素によって使用できます。
ファイルのコンテンツのバージョン管理
Contao 3.3では、編集可能としているテキストファイルをファイル管理で変更した場合はバージョン管理を行います。これは、コンテンツの修正を記録して、比較や復元ができることを意味します。今までは、ファイルのメタデータだけがバージョン管理の対象でした。
SCSSとLESSの統合
今後は、ページレイアウトで.scss
と.less
といったファイルも外部のスタイルシートとして含めることが可能です。Combinerはこれらのファイルの種類を処理して自動的にCSSのコードに変換します。この機能の動作は実例のウェブサイトで確認できます。
レスポンシブでないレイアウトビルダー
Contao 3.0から、統合したレイアウトビルダー(layout.css
)は初期状態でレスポンシブなページレイアウトを作成していました。Contao 3.3では、スタイルシートは2つのファイルlayout.css
とresponsive.css
に分離して、レスポンシブな動作を無効にできるようにしました。
TinyMCE 4
新しいリリースではTinyMCEテキストエディターをその最新のバージョン4に更新しました。エディターは別のディレクトリにインストールして、既存でインストールしてあるTinyMCE 3.5を上書きしませんので、必要であれば3.5を使い続けられます。
デバッグモードの調整
フロントエンドのデバッグモードは、バックエンドのユーザーがログインしている場合だけ有効になります。通常のサイトのアクセス者には、常にデバッグの出力のないウェブサイトを表示します。
加えて、デバッグモードが有効な場合はスタイルシートを1つのファイルに結合しないので、ブラウザーの開発者コンソールで調査しやすくなります。
新しいコマンド行ツール
system/bin/automator
とsystem/bin/filesync
のスクリプトを使用して、保守の作業とファイルの同期を必要であればコマンド行から実行できます。さらに詳しい情報は-h
フラッグで 提供されます。
構成可能なアセットのバージョン
今までは、インストールしているアセットのバージョンは、MOOTOOLS
やJQUERY_UI
といった定数に保持していました。Contaoのコア配布に含まれているのと異なるバージョンを使用可能にするため、これらのアセットのバージョンは広域な$GLOBALS['TL_ASSETS']
配列に保持するようにしました。
メンバーとしてフロントエンドをプレビュー
バックエンドのユーザーの切り替えに似せて、特定のメンバーとしてフロントエンドのプレビューを表示できるようにしました。選択したメンバーは自動的にログインした状態となります。
こちらも参照: Githubのチケット | Githubの比較表示 | Contaoの変更履歴(本サイトの翻訳) | リリースの概要