サイトのアクセス制限

まず、サイトにアクセス制限を設定して、作業中のPC以外からのアクセスを制限します。これは完全なバックアップを作成することと、作業途中の不完全な状態のサイトを見せないための配慮の2つの意味があります。

Apacheによるアクセス制限

Apacheの全体的な設定ファイル(httpd.conf)、許可されていれば.htaccessでアクセスを制限できます。

既に.htaccessファイルがある場合は、別の名前に変更して後で戻せるようにしておきましょう。

# cd /usr/share/contao
# test -f .htaccess && cp -p .htaccess .htaccess.orig

次に、以下のような内容の .htaccess ファイルをContaoのディレクトリに置きます。

ErrorDocument 401 /maintain.html
ErrorDocument 403 /maintain.html
ErrorDocument 404 /maintain.html

order deny,allow
deny from all
allow from 192.168.134.0/24

ここで maintain.html にはサイトのアクセス制限をしている間に、サイトをアクセスしたユーザーに保守中であると表示したい内容のHTMLファイルです。

また、最後の1行はContaoへのアクセスを続けられるようにするための設定で、Contaoのアクセスを続けたい自分のPCまたはサブネットのIPアドレスを書きます。

保守モード

Contao 3.2以降では設定で保守モードを有効にすると、フロントエンドからのアクセスを停止できます。

保守モードを有効にするとバックエンドの上部に、その警告と解除のボタンを含んだ表示が現れます。

保守モードの表示

Contao 3.2より前のリリースでは保守モードを有効にはできません。しかし、以下のような1行を<code>system/config/local.confg</code>に追加すると、アップデート後に保守モードとなります。

$GLOBALS['TL_CONFIG']['maintenanceMode'] = true;