TYPOlight 2.8.RC1のリリース

(TYPOlight 2.8.RC1のリリースアナウンスの翻訳となります。)

2009年11月21日

TYPOlightバージョン2.8.RC1がリリースされました。実運用のウェブサイトでベータ版は使用しないでください。リリース候補をダウンロードをして、ウェブサイトの動作や適合させる必要がある独自のエクステンションの確認してください。

公開機能の改善

バージョン2.8は多数の使いやすさとアクセスしやすさの改良を含んでいて、中でも緑の目のアイコンで要素の公開や非公開を切り換えできる機能があります。バージョン2.8より前では、このアイコンはコンテンツ要素とスタイルシートだけで利用できましたが、適用可能なすべての場所で利用可能となりました。

もちろん、TYPOlightはアクセス制御に従って、そのフィールドへのアクセス権をユーザが持たない場合はアイコンを隠します。(ユーザグループの設定でフィールドを排除する設定ができます。

ページと記事の処理の改善

サイト構造の新しいアイコンを使用すると、アーティクルモジュールに直接移動して、特定のページのアーティクルを表示できます。アーティクルの完全なツリーを表示する代わりに、TYPOlightは選択したノードとツリーを案内するパン屑メニューを表示します。

ページのタイトルをクリックして特定のページを選択すると、TYPOlightはそのページをツリーのベースのノードとして自動的に使用します。もちろん、これはページ・ツリー自体にも適用されます。

自動アーティクル

ツリー・ナビゲーションの改善とは別に、バージョン2.8はページ/アーティクルのワークフローを最適化する別の機能を含んでいます。新しいページが追加されると、TYPOlightはメインカラムに適切に編集できる、新しい空のアーティクルを自動的に作成します。

改善されたファイルの処理

新しいツリー・ナビゲーションはファイルマネージャでも利用できます。フォルダのタイトルをクリックすると、そのフォルダをツリーの基準のノードに設定できます。これによって、数百のファイルがあったとしてもファイルシステムのナビゲーションを容易に行えます。

しかし、ナビゲーションが改善されただけではありません: ファイルのアップロードのインターフェイスは新しいFancyUploadをサポートしています。FanncyUploadはFlashとJavaScriptをベースのアップローダーで、複数のファイルを一度にアップロードできます。

「複数レコードの編集」オプションの改善

一度に複数のレコードの編集は、様々なコンテンツ管理システムからTYPOlightを目立たせる機能の1つです。バージョン2.8より前でも複数のレコードを一度に編集や削除できましたが、複数のレコードを一度にコピー、移動、オーバライドができるようになりました。

単一の要素毎にページ名を編集する代わりに、単純に「override」を選択して一度にすべての要素に新しい名前を設定できます。

MooToolsスクリプトの扱い

バージョン2.8の重要な変更にMooToolsスクリプトの扱いがあります。異なるMooToolsのアプリケーションを初期化する、複数のMooToolsのテンプレートを選択できるようになりました。これによりSlimboxからMediaboxへの切り換えや、他の独自のスクリプトは数回のマウスのクリックするだけとなりました。

ビデオと外部コンテンツの追加

メディアボックスは画像を扱うだけではなく基本的に何でも、画像からビデオや外部コンテンツまで取り扱えます。メディアのファイルのリンクの"rel"属性でスクリプトは設定されて、すべてのTYPOlightのハイパーリンクの要素とリッチテキストエディタで編集できます。

今まではYouTubeのビデオや、その他のコンテンツ: Twitterメディア、ソーシャルビデオ、Flashビデオ、iframe内に表示される外部コンテンツを容易に統合できませんでした。

拡張されたイメージオプション

イメージサイズのウィジェットにはドロップダウン・メニューが用意されて、サムネールの画像を比例してリサイズするか、画像を切り取りするか選択できます。切り取りされた画像は指定した大きさに必ず合いますが、切り取りされた残りの部分はなくなります。比例してリサイズされた画像は切り取られる部分はありませんが、このため指定した幅か高さのいずれかのサイズに合うことになります。

イメージのサイズの上書き

サムネール画像に関係した、また別の新しい機能に、画像の大きさを特定のモジュールで上書きする機能があります。例えば、ニュースリーダのモジュールでは大きな画像をニュースリストでは小さな画像を表示させるといったことをニュースリストのテンプレートをカスタマイズすることなしにできるようになります。

ユーザ管理の改善

今ままでは、ユーザモジュールにアクセスできるバックエンド・ユーザは事実上の管理者でした。バージョン2.8では、通常のユーザは管理者のアカウントを編集できなくなりました。そして、このフィールドへのアクセスを許可しない限り、通常ユーザ自身のアカウントを管理者アカウントにしたり、新しい管理者を作成できなくなります。

通常のアカウントの管理は従来通り可能です。

ニュースリストの改善

他の強力な新しい機能はニュースリストの処理の改善です。URLにあるパラメータ名を変更することで、期間を動的に設定することができるようになりました。モジュールは、指定された年のすべてのニュース項目を表示する"year"、指定された月のすべてのニュース項目を表示する"month"、特定の日のすべてのニュース項目を表示する"day"といったパラメータに対応します。

イベントリストのページ構成

多数のイベントを、イベントリストで複数のページに分割できるようになりました。

ニュースレターの処理の改善

バージョン2.8では、電子メールの送信にSwiftMailerを使用するように切り換えました。SwiftMailerは単一のSMTPコネクションを使用して複数のメールの送信だけではなく、拒否されたアドレスの処理もサポートしています。これは、送信の処理の間に拒否されたアドレスである無効なニュースレターの受信者があると、TYPOlightはこの受信者を自動的に使用しないようにして、対応するログのエントリを残すことを意味します。

コメントの処理の改善

すべてのコメントはバックエンドのコメント・モジュールで管理されるようになり、別のニュースコメントモジュールは廃止されました。加えて、ページ、イベント、FAQにコメントを加えることができるようになりました。

フィルターのメニューを使用すると、特定のタイプのコメントだけ表示できます。

移動したエクステンション

バージョン2.8では、コア・モジュールのいくつか、Flashコンテンツや用語集といったモジュールが、エクステンションレポジトリに移動しました。以前のバージョンから更新して、これらのモジュールを使用し続ける場合は、対応するデータベースのテーブルを更新の処理の間に削除しないように注意してください。

次に、TYPOlightのバックエンドのエクステンションカタログを開いて、"leo"によって作成されたエクステンションを(作者のフィルタで)検索して、移動したモジュールをいつものようにインストールしてください。モジュールのファイルが既に存在していても問題ありません、なぜならすべてのコンテンツはデータベースにだけ保持されているからです。

変更された内容の確認

すべての変更の概要をチケットシステムまたは変更履歴で見ることができます。開発者と管理者のためのさらに詳しい情報がTYPOlight blogに用意されています。(訳注: 変更履歴のTYPOlight 2.8.RC1の部分の翻訳がこちらに、このTYPOlight blogの記事の内容は翻訳がTYPOlight 2.8での変更にあります。)