Contao 4.9.0を利用可能

2020年2月18日 15:02 Leo Feyer

Contaoバージョン4.9.0を利用できます。このリリースはクローラー、SERPウィジェット、動的なfavicon.iconとrobots.txtファイル、画像の遅延読み込み、2ファクター認証のためのバックアップコードと信頼したデバイス、コンテント要素とフォームの広告へのアクセス制御、新しいフロントエンドのプレビュー、汎用のテーブル選択、さらに多数の新しい機能を含んでいます。

クローラー

クローラーを使用して検索インデックスの再構築と切れたリンクを見つ出せます。バックエンドとコマンド行のどちらからでも実行できます。

リソース: #1092, #1169, #1323

動的なfavicon.icoとrobots.txtファイル

Contao 4.9では、サイト構造でfavicon.icoとrobots.txtファイルを管理できます。言語の代替として設定されているルートのページで設定を変更できます。

この機能を動作させるためには、アップデートした後で既存のfavicon.icoとrobots.txtファイルの両方または一方を削除しなければなりません!

リソース: #717

画像の遅延読み込み

画像の遅延読み込みは画像サイズで有効にでき、ContaoはHTMLのマークアップにloading="lazy"の属性を追加するようになります。この属性をサポートしているブラウザー(現時点でChomeのバージョン76とFirefoxのバージョン75)は、画像を直ちに読み込むかユーザーの表示域にスクロールした時点で読み込むか、ブラウザーそれぞれのロジックを元に決定します。

リソース: #703

フロントエンドのプレビュー

新しいプレビューのバーはフレームセットの一部ではなく、ページのHTMLのマークアップに直接差し込まれます。このため、ページの題名とURLは直接ブラウザーに表示され、プレビューのバーに表示する必要はなくなりました。加えて、「再読み込み」のボタンも不用になりました、なぜならサイトはF5キーで再読み込みできるからです。

再読み込み: #989

バックアップコードと信頼できるデバイス

2ファクター認証(2FA)を強化してバックアップコードと信頼できるデバイスをサポートしました。2FAの機器を使用できない場合や2FAのトークンが動作しなくなった場合、バックアップコードを2FAのトークンの代わりにログイン二使用できます。信頼できるデバイスは2ファクター認証が有効な場合でも2FAのトークンの入力を必要としないデバイスです。

信頼できるデバイスでも定期的(だいたい60日毎)に2FAトークンを入力する再確認が必要です。

リソース: #559, #1184

コンテント要素とフォームの項目のアクセス制御

Contao 4.9では、ユーザーまたはユーザーグループで、ユーザーがコンテント要素とフォームの項目を使用できる種類を設定できる様にしました。以前、この機能は"ce_access"機能拡張で提供されていましたが、コアに統合されました。

リソース: #705

汎用のテーブル選択

アーティクルとコンテント要素は、巨大でわかりにくいドロップダウンメニューの代わりに、新しいテーブル選択で選択できるようにしました。また、これにより、例えばニュース記事のコンテント要素は他のニュース記事だけの別名とできるといった既知の制限も解消しました。

リソース: #714

範囲のスライダー

新しいフォームの項目「範囲のスライダー」を使用して、指定した最小値と最大値の間の値を選択するスライダーを追加できます。

リソース: #521

移行

Contao 4.9は新しい移行のフレームワークを含んでいて、中期的にはrunonce.phpファイルの概念を置き換えます。移行はインストールツールまたはコマンド行でcontao:migrateコマンドを使用して実行できます。このため、作業の流れに依存しますが、インストールツールを開くことなくインストールしてあるContaoを更新できます。

リソース: #709

Cronサービス

cronサービスによって、DIコンテナーでcronのジョブにタグを付け、Webまたはコマンド行の中から実行できます。

namespace App\Cron;

use Contao\CoreBundle\ServiceAnnotation\Cron;
use Terminal42\ServiceAnnotationBundle\ServiceAnnotationInterface;

class MyCron implements ServiceAnnotationInterface
{
    /**
     * @Cron("minutely", priority=-1)
     */
    public function onMinutely(): void
    {
    }

    /**
     * @Cron("hourly", priority=32, cli_only=true)
     */
    public function onHourly(): void
    {
    }
}

リソース: #1098, Documentation

バックエンドのナビゲーション

バックエンドのトップとメインのナビゲーションはKnpMenuBundleを使用するようになり、独自のイベントリスターを通して必要な修正を行えます。

リソース: #1101, #860

サービスの自動読み込み

コンテナーでサービスを登録する常用のコードを減らすために、Contao 4.9ではsrc/フォルダーにあるサービスは自動的に登録されます。これは以前は手動で読み込まなければならなかったservices.ymlファイルも含みます。

リソース: #1165

.ymlと.yaml

Contao 4.9以降は、.yml.yamlの両方をYAMLファイルの拡張子としてサポートしています。正式なファイルの拡張子は.yamlです。

@internal

Contao後方互換性の保証に従い、新しいメジャーバージョンでだけ非互換なAPIの変更を行います。しかし、Contao 4.9では後方互換性の保証からいくつかのクラスを除外して、これらに@internalのマークを付けて、これらを使用するとIDEが通知するようにしました。

環境変数

Contao 4.9はSymfomy 4の初期設定の環境変数をサポートしています。parameters.ymlファイルの代わりに、アプリケーションの設定をサーバー構成ファイルまたは、.env.env.local.phpファイルに保存できます。

そしてさらにたくさん

他の変更の概要は変更履歴から参照できます。

Symfonyの互換性

Contao 4.9 LTSはSymfony 4.4 LTSと互換性があります。

こちらも参照: チケット | 比較表示 | 変更履歴


Contao 4.9.0 is availableの翻訳です。