Contao 4.12.0を利用可能

2021年8月20日 16:49 Leo Feyer

Contaoバージョン4.12.0を利用できます。このリリースでは拡張したロケールのID、ゲストグループ、改善したMarkdownコンテント要素、集中化したJSON+LDの管理、TwigテンプレートとSymfony 5.3のサポート、といった多数の新しい機能を含んでいます。

拡張したロケールのID

これからは利用可能なすべてのロケールのIDをページ構造の言語として使用できます。例えば、(従来の)dede_CHに加えてde_Latn_CH@currency=EURや同様のものも使用できます。これによって、異なる対象のグループにより適応した多言語のウェブサイトとすることができます。

これに合致するために、グループのメンバーを検査するための新しいセキュリティ・ボーターもあります。

ゲストグループ

従来は、ページ、アーティクル、コンテント要素は特定のメンバーグループかゲストの間でだけ共有できました。新しいゲストグループによって特定のメンバーグループとゲストの間で共有が可能となりました。

リソース: #3088

Markdownコンテント要素

Markdownコンテント要素は拡張構文をサポートして、例えば表の作成に使用できます。加えて、Markdownをテキスト欄に入力する代わりに、ファイルから読み込めるようになりました。

リソース: #3055

ファイル管理の入力項目

ファイル管理の入力項目をユーザーグループ毎に制限できるようにしました。例えば、編集者はメタデータにだけアクセスを制限するといったことが可能です。

リソース: #3103

ライセンス情報

ファイルのメタデータにライセンス情報の入力項目を追加しました。ライセンス情報はフロントエンドでJSON+LDのデータに出力し、Googleの様なサービスが評価できます。

リソース: #3076

パスワードの確認

バックエンドで「パスワードの確認」の項目を削除して、必要な場合にパスワードを平文での表示を切り替える「パスワードを表示」に置き換えました。セキュリティ上の理由で、新しいパスワードの場合だけ動作して、既にデータベースに保存されているパスワードに対しては動作しません。

リソース: #3052

ウェブサイトの検索

ウェブサイトの検索に再度最適化を行い、もうキャッシュを必要としなくなりました。このため、保守作業の「検索のキャッシュを消去」を削除しました。

リソース: #3080

言語と国にIntlを採用

言語と国に別々のリストを保守する代わりに、今後はSymfony Intlコンポーネントを使用します。また、Contaoの以前の実装より多くの言語コードをサポートしています。

リソース: #3138

MySQLのstrictモード

MySQLがいわゆる「strictモード」で動作していない場合、データは保存時に切り詰められてデータの一貫性が保証されないことがあります。この理由から、Contaoのインストールツールはstrictモードが無効な場合に警告するようにしました。

リソース: #3175

Twig

Moritz氏の絶え間ない人力の結果、ContaoでTwigテンプレートを使用できるようになり、またContaoのテンプレートをTwigテンプレートで上書きできる様になりました。

2つのテンプレートのエンジンの混合は非常に複雑です。そのため、この機能は今のところ@experimentalと示すことに決めました。後方互換性の保証は試験的な機能には適用されません。つまり、まだAPIは何時でも変更する可能性があることを意味します。

試験的な機能は予想外の問題に柔軟に対処しつつ、新しい機能を誰にでもテストできるようにする良い方法です。

リソース: #2988

集中化したJSON+LDの管理

schema.orgの情報やクローラーのための構成といった、すべてのメタデータはContao 4.12ではHTMLのソースコードにインラインの属性としてではなく、JSON+LDデータとして出力します。

リソース: #2962, #2801, #3119, #3155, #3167

Response context

Response contextは応答のメタデータを調整する新しい方法です。例えば、ページの題名やメタ記述を上書きします。

リソース: #2975, Docs

webフォルダー

Contaoでwebフォルダーをドキュメントルートとして設定しなければなりませんが、Symfonyでは長い間publicという名前でした。バージョン4.12以降では、Contaoは両方の名前をサポートしています。但し、まだContao Managerはwebを使用しています。

リソース: #3084

そしてさらにもっと

他の変更の概要は変更履歴から参照できます。

Symfonyの互換性

Contao 4.12 is compatible with Symfony 4.4 and Symfony 5.2+.

Contao 4.11はSymfony 4.4からSymfony 5の過渡的なバージョンのために設計されて、このためSymfonyの両方のメジャーバージョンに互換性があります。両方のプロジェクトのLTSバージョンも一緒にすることを目標としています、すなわちContao 4.9 LTSはSymfony 4.4 LTSで、Contao 4.13 LTSはSymfony 5.4 LTSで動作します。

こちらも参照: チケット | 比較表示 | 変更履歴


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