Contaoのリリース周期の調整

(Contao公式サイトの記事: Adjustment of the Contao release cycleの翻訳です。)

2011年9月1日 13:01 Leo Feyer

2009年に解決したリリースサイクル(英文)に対する様々な不満により、コミュニティと相談して再調整を行いました。さらに、これを機会に長期間サポートのリリースを追加しました。

メジャー、マイナー、保守バージョン

以前のメジャー、マイナー、保守といったリリースはそのままとしますが、今後は保守リリースを「バグ修正リリース」と呼ぶことにして、その目的を強調します。従って、以前からの3つの数値の番号(例えば、2.10.1)は同じで変わりません。

メジャーリリース

メジャーリリースはContao 2からContao 3といったバージョンの変更です。メジャーリリースは新しい機能、殆どの場合にAPI、データ構造、テンプレートといったものの変更、新しいインターフェイス、さらに修正や強化した新しい制御の概念を含むでしょう。第三者による機能拡張は修正しないと、ほとんどの場合は動作しないでしょう。既存のウェブサイトも調整なしでは更新できないでしょう。

新しいメジャーバージョンのリリースの前には、ベータとリリース候補のバージョンの段階を設けます。新しいメジャーバージョンは2年毎にリリースしようと計画しています。最初のリリース候補をContao会議の少し前に公開して、最終的なリリースは同じ年の夏にリリースしたいと考えています。

マイナーリリース

マイナーリリースはContao 2.9からContao 2.10といったバージョンの変更です。マイナーリリースは新しい機能、API、データ構造、テンプレートの変更を含むかもしれません。しかし、例えば制御の概念といった根本的な変更は行わない見込みです。第三者の機能拡張は確認が必要です。既存のウェブサイトは少しの小さな調整で、通常は更新できるでしょう。

新しいマイナーバージョンのリリースの前には、短い期間のベータとリリース候補のバージョンの段階を設けますす。マイナーリリースは必要に応じてリリースし、定期的には行いません。

バグ修正リリース

バグ修正リリースはContao 2.10.0からContao 2.10.1といったバージョンの変更です。バグ修正リリースは欠陥の修正に変更が避けられない場合を除いて、新しい機能、API、データ構造の変更を含みません。第三者の機能拡張は引き続き使用できるでしょう。既存のウェブサイトは調整せずに更新できるでしょう。

長期間サポートリリース(LTSリリース)

長期間サポート(LTS, Long term support)リリースは長期間のサポートを行うリリースで、(次のマイナーバージョンのリリース日に依存しますが)少なくとも18か月の間バグを修正したバージョンを提供します。

これまでマイナーバージョンは、新しいマイナーバージョンがリリースされるまでの間だけサポートしていました。すなわち、バージョン2.10のリリースはバージョン2.9の終了でもありました。しかし、長期間サポートリリースは、サポートする期間にどれだけ多くのマイナーやメジャーバージョンが公開されたとしても、その期間に渡ってバグの修正をサポートします。

以下のグラフはリリース周期の例を示します。

おそらく、最初の長期間サポートリリースはバージョン2.11になるでしょう。上のグラフのリリース日は、強制力のない例の日付を単に示すだけです。リリースの周期は変化するかもしれません。

フックの特別な取り扱い

フックはContaoのコアへのインターフェイスで、プログラムの流れを第三者の機能拡張が修正する入り口点(エントリーポイント)です。フックの追加はAPIの変更ですので、今後はメジャーとマイナーバージョンの更新時にだけ行います。それでも即座に使用できるようにチケットシステムからパッチファイルを提供して、実際のリリースの前に機能を取り入れられるようにする予定です。

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